インバウンドで、未来を開く

国際的な観光市場の動き

ここでは、世界の動きや実情について見て行きましょう。ある機関の発表した最新の国際観光客到着数と国際観光収入の項目を見ると、例年に比べ、それぞれ少しずつ上昇していることがわかります。国別で特筆するならばフランスで、観光客数ランキングでは不動の1位と言えるでしょう。フランスを訪れた外国人観光客の数は、日本が目標としている数字の2倍以上にも及びます。テロなどの影響で減少したとは言え、これだけ多くの観光客を集め、さらにはより大きな目標をかがげている姿は、さすが世界の観光大国と言えるでしょう。また、ある旅行協議会の分析によれば、全世界の国内総生産に占める観光産業の割合は10%と報告され、これによって全世界の雇用の約10分の1を生み出しているという報告がされているようです。 では、世界で観光が基本的な産業として発展する中、日本の実状はどうなっているのでしょうか。国際観光客到着数は大きく伸びを見せ、流行の「爆買い」が見られなくなり、インバウンドは終わったかと思われているようですが、それは酷い勘違いであるのではないでしょうか。日本政府 による目標数は今後、達成可能な数字と言えるでしょう。 国や地域を別にして見ると、中国がトップで、韓国、台湾、香港の東アジアで合わせて4カ国と地域が相当数を占めていると言えます。さらにアジア全体での割合は、驚異的であると言えるでしょう。やはり伸び率が高いのは、インドネシアやフィリピン、マレーシア、ベトナムといったASEANの国々でしょう。しかし、客数の増加に対して、外国人延べ宿泊者数はわずかな増加でしかない。それは今流行の民泊を利用する人の増加や、長距離のバスなどによる夜間の移動が増えている他、クルーズ船の利用などの影響なのではないでしょうか。